ゼロからわかる 仏教「超」入門

ゼロからわかる 仏教「超」入門

出版社 パンダ・パブリッシング
著者 阪東良三
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この本の内容

■仏教の謎が一気にわかる

「なぜ日本人は死体に手を合わせる?」
「除夜の鐘はなぜ108つなの?」
「「生」はなぜ四苦(生・老・病・死)に含まれる?」
「如来と菩薩はどこが違うの?」
「密教の修行とはどんなもの?」
「座禅はどのように組めばよいの?」

釈迦の教えから仏像、各宗派の特徴、暮らしの中の意外な仏教までを、元予備校講師がやさしく解説!
この1冊で、仏教がゼロから一通りわかる

■「はじめに――仏教が教えてくれるものは何か」より

 小説家にして僧侶の瀬戸内寂聴尼は昭和の終わり頃、ある高僧に加持(災厄を除くために神仏の守りと助けとを祈ること)をしてもらった体験をこう述べています。
 「私も最初は『お加持』なんて信じていなかった。だけど、清水寺で阿闍梨(高僧)さんにお加持をしてもらったとき、本当に効きましたね。宗教的な奇蹟というのは確かに起こり得ると実感しました」
 寂聴尼は、その折のことを「霧が晴れるようにすっきりしましたね」とも語っています(長尾三郎『生き仏になった落ちこぼれ』)。
 おそらく高僧は何やら呪文を唱え、数珠を寂聴尼の頭の上に置いただけなのかもしれませんが、仏門の身の寂聴尼が好き好んで嘘をつくとも思えませんので、高僧のお加持は確かに験(効き目)があったのでしょう。

 しかし、このような不思議な霊力を得たいがために仏門を叩くのは、お門違いかもしれません。そうしたことのみが目的ならば、どこかの仙人のところにでも入門したほうが早いはずです。神秘的な力は受け手の感受性とあいまってたまたま発揮されたのかもしれず、常に万能だとは思えないからです。
 
 仏教は神秘主義や奇蹟をむしろ嫌います。だから、「われわれ人間は、正しい宗教の信というものによって、新たなる心境というものが開けてくる。その心境を、ある人は、悟りだと言う」と、悟りのもつ意味を簡明に述べている僧もいます(曽我量深『我如来を信ずるが故に如来在ます也』)。
 今までの自分にない「新たなる心境が開けてくる」ことこそ、仏教を学ぶ者が仏教からいただく最大の贈り物にほかなりません。それは、「生き方の指針」を得ることだといっていいでしょう。
 この本では、日常生活でふと感じる仏教の身近な疑問に答えながら、仏教による生き方について考えていきたいと思います。

■著者略歴
阪東良三(ばんどう・りょうぞう)
1946年、東京生まれ。1971年、北海道大学文学部ロシア文学科卒業。1981年、ソビエト国立プーシキン大学に学ぶ。予備校などで英語講師として勤務。

この書籍の目次

【はじめに】――仏教から何が得られるものは何か

【第一章 日常の中の仏教を知る】  
1 日々の仏教
2 仏教と年中行事
3 意外と知らない身辺雑事
4 さまざまなお寺めぐり

【第二章 仏教で祈る】
1 死者との別れ
2 死者の歩み

【第三章 仏教を知る】
1 お釈迦さまの教え
2 さまざまな仏像とその役割

【第四章 仏教の宗派を知る】
日本仏教の13宗派
1 法相宗
2 華厳宗
3 律宗
4 天台宗
5 真言宗
6 融通念仏宗
7 浄土宗
8 浄土真宗
9 時宗
10 臨済宗
11 曹洞宗
12 日蓮宗
13 黄檗宗

【第五章 仏教を体験する】
1 さまざまな修行案内
2 仏教と他の宗教