この本の内容
マタギのアイデンティティーは山と共に暮らす生活スタイルにあります。彼らは熊やウサギ、川魚、茸など、山にある様々な恵みを頂いて命を繋ぎます。しかし、時代が変化し、マタギは消えつつあるのです。本書は、そんなマタギの今を写真に捉えることをライフワークとしたカメラマンが贈るフォトエッセイです。
この書籍の目次
004 序章マタギとの邂逅
009 第一章 熊のけぼかい、熊の味
マタギの獲物/けぼかい/熊獲れる/マタギ勘定/
熊を狩るということ/熊を食べる
033 第二章 雪山のウサギ狩り
初めての雪山/リベンジウサギ狩り/ウサギを食す/命をいただく
051 第三章 冬の川で猟をするマタギ
真冬のスコップ漁/かんじきで川に踏み入る/
記憶の魚影と今の漁獲/ジャガクが幻となった瞬間
063 第四章 マタギと渓流と岩魚釣り
源流に岩魚を追う/名人の腕に驚愕/素晴らしき渓流/14代続くマタギの末裔
081 第五章 マタギの山の茸
舞茸をだしに師匠の元へ/道なき道を進む/舞茸以外の山菜、茸は大漁/
収穫した山の幸をマタギ流に料理/季節とともに生きるマタギ
101 第六章 山奥に天然舞茸を追う
やっぱり天然舞茸が見たい/谷底のカメラは貢ぎ物?/
ついに念願のご対面/マタギが山に入る理由
115 第七章 西根師匠の遺したもの
突然の訃報/鍛冶屋三代目、西根正剛/袋ナガサ誕生秘話/
マタギとしての西根稔/マタギの未来、鍛冶屋の未来
129 第八章 マタギとともに熊狩りへ
ついに熊狩りに行ける!/獲物は遠くて見えない黒い点/
忍び猟は抜き足、差し足/大物を運ぶ苦労と喜び/マタギは根性だ
151 第九章マタギとは何者か
マタギの語源、ルーツは諸説あり/マタギは縄文人か?/熊の胆の価値/
マタギとおかあちゃん/マタギ里の発展と末裔達
170 終章マタギの向かう先
174 あとがき