マネジャーのロジカルな対話術

マネジャーのロジカルな対話術

出版社 すばる舎
著者 日沖健
対応デバイス
iPhone対応 iPad対応

この本の内容

なぜ「会話」ではなく「対話」なのか 「マネジャーは何も言わなくていい」はウソ 仕事を回すために必要な話の伝達は「ロジカル」が基本 最近、職場で求められる管理職のコミュニケーション能力というと部下に対する「理解」「傾聴」「育成」を強調されていますが、本来、業務にかかわるコミュニケーションに必要なのは、 「課題を特定し、なぜそれが問題なのかを共有すること」 「その問題を解決するのに、どんな方法があるかを考えること」 の2点です。 これを実現するのは、「対話」であって「会話」ではありません。
「会話」は人間的な部分の心理距離を狭めるには役立ちますが、ロジカルに話を組み立て、問題の所在や解決策を考えるのは不向きです。会話とは、ビジネスシーンでは「仲良くなるためのツール」と言える。平たく言うと「おしゃべり」です。 これに対して「対話」は問題の所在や解決策を考えるために、ロジックを使い、答を出すために集約的に話を作り上げる作業です。つまり、ビジネスシーンでの「対話」とは「仕事を進めるツール」と言えます。 プレゼンとは違い、職場で当たり前にある「受け答え」は、「聞く、考える、返す」というプロセスにかけられる時間が短く、その人のコミュニケーション能力の地力が出てしまいますが、トレーニングする方法はなかなかありません。 本書は「管理職として、仕事を成功に導くため、部下やスタッフと効果的なコミュニケーションをするための対話技術」を解説するものです。 管理職なら誰もが日々経験する、現場の言葉で理解しやすい 好例と悪例の対比で、改善点がわかりやすい
特に前段階としての知識や技術を特段必要とせず、ロジカルシンキングや論理的思考がわからなくても、管理職なら誰しも出くわす、日常業務の世界の言葉で、ロジカルな対話、管理職が身につけるべき、今の時代のコミュニケーション術の全体像がつかめます。 「理屈はどうでもいいから、要するにこんな時、なんて言えばいいのか」に応えます。事例のほとんどは日常、職場でよくある対話例ですが、よくある拙い例を最初に挙げ、ポイント添削して改善例を示し、どう言えばいいのかを簡単にわかるように示しました。 管理職なら誰しもが経験しているシーンで、あと一歩、話を詰め切れなかったという感覚を覚えたことがある人なら、実感としてわかりやすい例を示しています。 「あー、そういえば、職場でこんなことあるな」という気づきから、今まで「部下に対しては指示、命令しかない」と考えていた人でも、「相手と対話してみよう」というマインドが生まれるまでをエスコートします。
本書は正解例を示すものではなく、実際に自分が相手と向き合い、相手との関係の中で成立、成熟させていく手助けとなるものです。
汎用性が高いケース事例なので、長い話を構成するときでも、一つ一つをパーツとして組み合わせて使うことで、対話目的を達成することがでます

この書籍の目次

第1章 マネジャーの仕事の変化と対話によるコミュニケーション  メンバーと協力して成果を実現する  マネジャーの役割は「決める」ことと「導く」こと  3つの環境変化:情報過多・問題の複雑化・ローコンテクスト化  情報処理が変わる  問題解決が変わる  コミュニケーションが変わる  指示・命令や以心伝心から「対話」による伝達へ  対話スキルの習得がカギになる  ロジカルで、感情にも配慮した対話のススメ  プロセスに沿って対話する  第2章 部下とのロジカルな対話  1. TPOを意識し、対話に誘う  2. 対話の本題に入る  3.対話の趣旨を伝える  4. 対話の場づくりをする  5. 相手の感情を理解する  6. イシューを明確にする  7. 制約条件を確認する  8. 検討に足りない情報を明らかにする  9. 前提条件のずれを埋める  10. 立場・考え方の違いを意識する  11. 適切な質問でアイデアの発散を促す  12. 共感で部下の本音を引き出す  13. 多彩な質問を使い分ける  14. 肯定的なフィードバックで発言を引き出す  15. 具体的な情報を引き出す  16. 業務報告では背景や「なぜ?」を聴く  17. 部下の悩み・不満を聞き出す  18. 多様なアイデアを引き出す  19. 主張と論拠の明確化を求める  20. 帰納的に論証する  21. 演繹的に論証する  22. 反証可能性を確認する  23. 指示・命令と誤解されないよう主張する  24. 協創で対立を解消する  25. 感情的な対立を克服する  26. 異端の意見を取り入れる  27. 自分の少数意見を納得させる  28. 論点の漏れをチェックする  29. 因果関係を究明する  30. 案を出し尽くし、ベストの解決策を選ぶ  31. 決定基準を明らかにする  32. タイミング良く議論の収束を促す  33. 納得感を確認してから合意形成する  34. 対話のプロセスを振り返る  35. 対話の結論を振り返る